保険料が少しずつ高くなっていくのは避けられない理由
今回は、「昔は今よりも大分安かった……。気付けば随分上がったものだ……。」というコメントを、本日お会いした顧客に言われたときに説明したことを、書いてみます。
ちなみに、その顧客の契約は自動車保険です。
むしろ自然
保険料というのは、このブログでも繰り返し述べて来ているところでありますが、市場原理も関係しますが、保険の場合は基本的には要は、「保険金の支払いの量」で決まって来るわけです。
ですから、昔というのは、あの感じですと、それこそ20年とか30年とかぐらい(あるいはもっと)以上前のことを指しているような感じでしたが、それだけ「金額的な意味」で保険金を支払っているということになります。
というか、大きなスパンで見れば、上がっていく、これは高齢化とか関係なく当然の流れなんです。なんでかというと、「物価が上がっていく」からです。
ですから、貨幣価値が変わりますので、単に数字上での値段で見ても正しい比較にはならない。昔は、うどん一杯いくらだったのに高くなった……と言ってもしょうがないですよね。収入の相場だって全体的に違っているのですから、数字上は。
これは、ピケティさんとかいう経済学者の理論でもそうですが、資本主義経済をやっている国では、基本的には、物価は上がっていくと言うことなんだそうです。だから、ついでに言えば、株とか不動産などの資産に投資した方が基本的には得ということでした。なので、自分はますますそうすることにしたのですが。
ですので、例外的にデフレになることはありましょうが、普通の国では、中長期的には、いくらかずつは物価が上がっていきますから、保険料も当然上がっていくのです。
今後グッと安くなる日が来るかもしれない
ですから、その人にも少しお話しましたが、PCや大型テレビなどは、安くなりました。というか、普及すれば普通は原則的に安くなるのです。が、車だけは安くなっていない。これは、参入障壁の問題ですね。車のエンジンというのは、大変なノウハウがいるものなんだそうです。
ですが、世界の流れは、EV(電気)ですから、いずれ、10万円ぐらいの車も登場するなんても言われています。ですから、そうなれば、保険料も一旦下がるということはあるでしょう。そして、そこから、また少しずつ上がっていく。の繰り返し。
まあ、車の場合は、自動運転→メーカー責任みたいな点もありますが……。あと、タダにはなかなかならないでしょうから、ある程度のところで落ち着くでしょうけど。
ハイブリッドは修理代が高額になりやすい
あとは、ハイブリッドなんかだと、比較的事故ると修理代が高額になりやすい傾向にありますから、そうすれば当然保険料は高めになる。
という感じです。あと、現在で言えば、政府がインフレ目標を打ち出して、日銀に指示を出していますから、尚更そうなります。というか、普通は、放っておいても物価が上がってしょうがないから、それを抑えるという意味での目標設定という意味あいのケースが通常らしいですが……。
最後に
というわけで、今回ちょっと解りにくかったかもですが、少しずつ、物価も給料も上がり、保険料も上がっていくのは普通なんです。車自体もドンドン性能が向上して、高価になっていけば、当然修理代も高額になる。
今は、軽だって200万円を超えるものがありますからね。あとは、高齢化だってしばらくは続きますので、それで保険金の支払が増えれば、当然値上がり要因になります。
コメント
コメントを投稿