センサー作動せず2歳の子ども死亡で賠償命令、どうなるメーカー責任
今後、ますます出てきそうな事故のニュースがあったので、紹介しておこう。 車の“目”過信禁物 運転者に過失、賠償命令 #西日本新聞 事故の概要 このニュース何かって言うと、要は駐車場内で、車が子どもをひいたという事故。ただ、ポイントがあって、今話題の自動運転的なもの(衝突防止センサー)が絡んでいる事故なんです。ちなみに、そのひかれた2歳の男の子は、お亡くなりになったそうです。可哀想に。 で、センサーも作動しなかったし、ひいた感触もなかったので、ひいたこと自体が訴訟で争われたというもの。 結論は、運転手側の過失を9割認定し、4,800万円の倍賞を命じた。 今後注目したい点 この事故は、車と人の事故。なので、当然車の方は、自動車保険に入っている可能性が高い。従って、相手へは、その保険から賠償されるでしょう。 と、ここまでは普通の流れ。 ここで問題が出てくるのが、その作動しなかったと言われている「衝突防止センサー」。つまり、メーカー責任が生じてくるのかどうかが、今後注目の点であります。 相手への賠償金を支払う損害保険会社が、求償と言って、自動車メーカーを訴える(請求する)可能性があるんです。そうなった時に、今後の事故に対して、重要な意味を持つ裁判となるでしょう。 あとは、その車のなんとかセンサーが、どこまでカバーする。つまり、販売するにあたって、メーカーがどこまでの責任を引き受けている前提になっているのかという点が、非常に関係してくるところ。 加えて、その前提に対して、どういう判断を裁判所が下してくるのか。興味深い。なので、こういう言い方もどうか分かりませんが、是非、保険会社は、メーカーと裁判をして欲しいものです。 今後増えそうだな……。 最後に ていうか、この事故って、判決的には、車の方が90%悪いということで認定をされているが、子ども2歳だよ。これは、その子の親の方も普通に考えたら相当悪いね。ちゃんと見てるとか、初めに車に乗せるとかしなきゃ、そりゃー事故にもなるわな。