ヤマト未払い残業代を一斉に支払う、の件について
今日はこちらについてやります。
ヤマト、未払い残業代を一斉支給 総額230億円の大半 #SmartNews https://t.co/QCW190QjVc
— 高橋則彦 (@takahasi_n) July 19, 2017
えーと要するに、前々から話題になっていましたが、ヤマト運輸の未払い残業代の話。記事には、自分で計算して出した額が、そのまま出たというものもあれば、あんまり納得していないようなものまでいろいろのよう。
そもそもの話として、この展開になった背景というのは、電通の自殺問題とかがあったりして、国の風当たりも厳しくなってきている、マスコミも注目している、というあたりがあって、ヤマトとしては、企業イメージを守るために先手を売って、支払いを決断した、ということだと思われます。
だから、そういった流れが無ければ、こうはならなかったでしょう。
しかし、今更ながらですが、サービス残業ってすごい話ですよね。自分の周辺でも昨今ちょいちょい話題(!?)になってはいますが……。
サービス残業という名の、未払い賃金。
サービス残業という名の、無銭飲食的な。
飯食いに行って、追加オーダー分とかを払わないようなもの。それを堂々とやっていると。図々しいにも程がないか?それで、利益が出たとしても、そもそも、残業代踏み倒してるからだろうがという感じが。つまり、例えば、別な例で言えば、家賃を払っていないとか、外注費を払っていないとかと同じような話。つまり、払うものを、払うべきものを払っていないわけだから。
なので、最低でも、予め、入社時とかにサービス残業OKですか?OKですよ!!という合意がなされている必要はある。それがあれば、当事者の間では問題ないだろう。ただこれは、あくまで、当事者間の納得感というところでの話なので、法的には当然別です。当局に対してとかは。
だから、現実問題としては、通常は払わないわけには行かない。
というか、不況が長かったせいもあるんだろうが、どう考えたら、払わないで、タダで働かせよう、働いてもらおう、という発想になるのだろうか。泥棒と同じやん。あるいは、乞食と同じやん。雇う側は、金を払う(提供する)。働く側は労働力を提供する。なので、お互いにお互いが欲しいものを交換しあっているわけなんですね。だから、一方からしか提供されず、相手は何も出さなければ、それは取引として成立していないわけです。だから、そう考えると、よくもまぁ、と思うわけですよ。払うもの払って初めて、客(商売の場合)だし、雇い主なのだ。だから、払っていないのなら、その点については、客でも雇い主でもない。
そして、いくら、タダで働いてもらったら助かると言ってもそういうわけに行かないでしょう。貰いっぱなしじゃ。
まあ、そういうわけで、今後労働環境がドンドン改善されていくと良いと思います。
しかし、良いことではないけど、サービス残業なんて、日本では全く珍しいことではないだろうからね。それこそ、掃いて捨てるほどあるだろうから。
大きいところを中心にビビりまくってんだろうな。あと、新しい弁護士の仕事のマーケットになるなこれは笑
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