今時、賠償金を自前でということは・・・普通は賠償保険で

このエントリーでは、医療ミスなどの事故で、損害賠償を自前でやっていると誤解している人が普通にいることについて、実際はどうなのかを書きました。特定の業種や立場の人以外でも、自転車やスポーツなど割と一般の人にも損害賠償は身近なものになってきています。従って、「わたしは関係ない!!」という人は、実際いないですから、是非みなさんどなたでもご覧ください。

 

1.知らない人は、税金で賠償することがけしからん!!

たまーにですけど、テレビでニュースを見ている人がそのニュースの内容について、「大変だこと!!!」とか、「税金で払うんだろうね。とんでもない!!」とかって言っている人がいます。

ではいったいなんのことか?

これはですね、損害賠償なんですよ。

例えば、医療ミスとか、交通事故とか、工事現場そばの通行人が工事の関係で亡くなったとかね。そういうやつです。

で、こういうやつのニュースで知らない人は、賠償金を支払うのが大変だろうと考えるのです。また、医大病院などの場合は、税金で賠償することがけしからん!!と思っている人がいます。

 

2.普通は、みんな保険に入る

しかしですね、今時、そんな人はいないのですよ。普通は・・・。

そんなのは、無保険で自動車を運転し、事故を起こすようなものです。

そうです。そうなのです。

普通は、みんな保険に入っています。

病院も医者個人も建設業者なども。ちなみに我々も入っています。

今時常識です。

むしろ入っていない人がなぜ入らないのかと思うぐらいです。

でなければ、最悪のケースになったときに責任をとれませんからね。

 

3.法律上の賠償責任は保険会社が

なのでね、業務上で事故をやってしまえば世間からの信用は失うでしょうし、迷惑をかけてしまうわけですけれど、法律上の賠償責任は保険会社が果たしてくれるのです。

従って、間接的には、保険料という形で支払っているわけですけれど、賠償金をもろに自分で支払うわけではないのですよ。

ちなみに、こういう保険を賠償保険(正式には賠償責任保険)といいます。

 

4.アメリカの場合

アメリカでは、懲罰的損害賠償と言って、罰を与える意味で、実際の損害よりもはるかに高額な賠償額を裁判所が命じる場合があります。そういうこともあってか、アメリカではメチャクチャ医者の賠償保険が高いのです。以前聞いた話では、給料の半分以上が保険料で消える!!!なんて話も聞いたことがあります。

 

5.日本も訴訟社会へ

それと少し前から日本でも国民の権利意識が強くなってきており、直ぐに大騒ぎになるような傾向が強くなってきているので、企業の役員ではない管理職や教師なども賠償保険に入る人が大分増えているようです。

日本もだんだんと訴訟社会の色が濃くなってきているのです。

 

6.最後に

というわけで、ニュースでは、「損害賠償金として、〇〇地方裁判所が1億3千万円を支払うよう命じる判決を出しました!」とは言いますけれど、それプラス「実際の支払いは、加入している損害保険会社が支払う模様です!!」とは言わないので勘違いをしている人がいますが、今時自費で賠償している人はいないという話でした。

というか、もし、無保険なら高額になればなるほど普通払える人いませんから、当然「破産申立」をすることになり、結果相手は賠償金をほとんど回収できなくなるでしょう。

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