事故が多いと自動車保険に入れなくなる?
なーんかこの頃の傾向として、これまでに全く事故が無かったのに、一度事故ると、立て続けに事故を起こしてしまう人が割りと増えているように感じます。
1.人間の習性:結構楽勝じゃん!!!
たぶんなんですけど、当然のことながら、保険料を納めているので、保険を使うことができるのですが、事故っても、「なーんだ、保険を使えば簡単に修理して元通りになってくるんじゃん!!」「結構楽勝じゃん!!!」みたいに、本能的に思ってしまうのではないだろうかと思います。
一応ですが、別に嫌味を言っているわけではなく、人間の習性と言いますか、傾向と言いますか、事実を事実として客観的に見た感想を言っているだけですので・・・。
2.どこかでそういった甘さみたいなものが、あったかも
実はわたしも、数年前に立て続けにロードサービスを使ったことがありました。(自動車保険についているJAFのようなサービス)
もちろん、意識的に「トラブっても楽勝じゃん!!!」とかは思っていませんでしたが、今思うと無意識のうちに、どこかでそういった甘さみたいなものが、あったかもしれないと率直に思うところです。
3.対処は出来るが良いことは無い
さて、それでですね、事故っても保険で対処できると言っても、特別なケース以外では、基本的に保険は使えば、保険料が上がります(これからますます)し、修理に入れたり、場合によっては、ケガをしたりと良いことはありませんのでね、是非気をつけたいところですね。
4.損害保険会社にも契約を引き受けるかどうかの自由が
それと今回一番書きたかったことなんですが、もちろん事故はわざとじゃありませんし、気をつけていても、起きるときは起きてしまうものなのですけど、ただしかし、損害保険会社も公共性は高くても民間の株式会社です。
つまり、みなさんが契約を申し込むかどうかの自由があるように、損害保険会社も契約を引き受けるかどうかの自由があるのです。加えて、平均的な人よりも事故が多く、保険金の支払いが多い人がいれば、それは、制度的に全体の保険料の引き上げを行わなければならなくなる原因となります。
5.一部の人が原因で、保険料を値上げすることに
繰り返しますが、わざとではないのは、充分承知をしています。しかし、わざとでなくても、結果として、平均的な人よりも多いとなれば、それは即ち、みんなで出し合ったお金をやたらと使っている、過剰に使っているということになりますので、やはり保険料負担者全体で見れば、かたよってくるので、フェアーではありません。
そうすると一部の人が原因で、保険料を値上げする必要がでてくることになりますので、公平性という観点からも、やはり損害保険会社としては、あまりに多い方は、引受をお断りするようになります。
6.事前承認が必要に
で、もっと具体的な例をあげますと、損害保険の場合は、契約の引受判断(審査)は損害保険代理店で行っているのが通常です。つまり、契約を引き受けるかどうかは、その担当する損害保険代理店が普通は決めることになるのですが、例えば、一部の例として、わたしどもの場合、事故が続いて、1等級とか2等級とかってなりますと、事前にその保険会社に引受の承認をとるルールになっています。(我々の判断だけでは引受できない)これはおそらく他所も大差はないでしょう。
7.入れなくなる可能性が高くなる
で、ちなみに通常1等級とか2等級(1等級が一番下の等級になります。)だと、あくまで我々のところの話ですが、現状ほぼ保険会社、承認しないんですよ!!!(これもおそらく他所も同じようなものでしょう。)
つまり、自動車保険に入りたくても、引き受けてくれるところが無い可能性が高くなりますので、入ることが、かなり難しくなってしまうのです。
8.特に注意したいのは、はじめの数年間
で、そういうケースは全体で見れば沢山はありませんが、特に注意したいのが、はじめて契約して数年間です。
つまりですね、有利に契約できるための要件に一切該当しない場合は、自動車保険は、はじめは6等級からスタートします。
1年契約で考えますと、無事故の場合、毎年の更新ごとに1等級ずつ上がっていき、少しずつ割引が増えるので少しずつ安くなっていく傾向にあります。
反対に、事故があり保険を使うと、基本1回につき3等級下がります。
ですので、入ったばかりで、保険を使うと、直ぐに3等級とか1等級になる恐れがあるのですよ。
9.最後に:無保険は、現実的じゃない
まあ、そういう人はほとんど見ませんので、結果としてみれば、結構大丈夫ということになりますが、しかし、不幸にも入ったばかりで、続けて2回とか事故起こしちゃって保険を使うことになれば、6等級下がりますから、直ぐ1等級とか2等級になり、
「誠に不本意ながら・・・、審査の結果今回見送りとなりました。」
みたいに普通になる可能性がありますから、わざとはやらないのは解っていますが、無保険で、車に乗るとか現実的ではありませんので、本当に気を付けましょう。
それでは、今日はこの辺で。
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