東京海上11年前の保険金不払い問題が再燃
東京海上:「調査対象外契約者に不公平」不払い放置の理屈 – 毎日新聞
やはり今日の話題はこちらですね。
保険をテーマにしているブログとしては、取り上げないわけにはいかない話題です。
ちなみに、この記事は昨日(2/7)書いたものですので、話題としては、一日ずれている感はあるかと思います。ご了承下さい。
たぶんリーク
さて、11年ぐらい前のいわゆる保険金不払い問題が終わったと思っていたら、再度その時出なかったものが表に出てきたわけです。
繰り返しますが、11年前。
随分前ですが、出てきたんですね。どういう経緯で出てきたのかは、ニュース記事を見る限りでは、ハッキリしませんでしたが、おそらく内部の関係者のリークかもしれませんね。
今でもだけど昔はもっと役所のような感じだった
で、11年も経っていて、今一ピンと来ない人もいるかと思うので、ちょっと解説。
今でこそ、細かく請求しなくても、払えるものは払わしてくれ~払わしてくれ~(保険会社)とうるさいぐらいになりましたが、以前はそんなことはなかったらしいです。なんせ大分前なので。
で、これは誰かが一方的に全て悪いみたいな単純な話ではなく、法律の問題などももあるので、その会社自体、時代、行政、国会いろいろなところが関係しているわけです。
・そもそも契約は対等という建前になっていること(昔は、今ほど法律の整備が進んでおらず、法的に消費者保護になっていなかった。)
・保険業の参入障壁が高いこと
・以前は、自由化されていなかったため競争という程の競争がなく、サービス業的な感じではなかった
等々が原因に挙げられます。
あまりにも多かったので問題になった
なので、契約上は、請求があった場合に支払うということなので、請求がなければ支払わないというのは、契約上は問題にならないわけですが、保険会社とユーザーとの情報量の問題がありますから、あまりに多いと、国としても問題にせざるを得ないという感じはあるでしょう。
なので、少しだったら問題にはならなかったでしょうね。
間違いなく良心的ではない
それから、ユーザー側の感情としての問題として、もちろんマスコミの報道の影響もあるハズですが、率直にボッタクられたとか、損をさせられたみたいな気持ちになった人も少なくないハズ。加えて、重要な事も聞かれなければ教えない、請求されなければ払わないみたいな、不親切な感じが、厳し目に言えばある種詐欺的に感じて、世論に火がついたということだと思われます。
間違いなく、良心的ではないですからね。
答える気のない人も普通に
ちなみに、組織というのは、人で構成されますので、大半の人が入れ替わったとかでなければ、なかなか、習慣とかクセというのは変わりません。
ですから、今でも特に年配の方とかは、「なんて不親切なんだ(怒)」と思うことは普通にあります。
というか、その人にとっては、それが普通な感じのようです。
ある職員などは、基本的に、問い合わせに答える気がないです。質問した内容について、ボンヤリした感じでしか答えないんですね。基本。
なので、尋問するみたいに、事細かく条件を設定して、質問しまくってようやく、答えが返ってくる感じです。
何度か、頭に来て、まじめに答えるように指摘をしたことがありましたが、本人としては大真面目のようで、基本全然変わりませんねww
要は、そういうスキルがないんでしょうね。長年それでやってきたわけだし。
本当にヒドイ・・・。
社会問題化して行政処分
なので、問い合わせの態度にしても、相手を満足させようという良心的な感じはあまりないです。
さて、少々長くなりましたが、そういうわけで、以前、請求の対象となる保険金があったものが、請求がなかったなどの理由で払われていなかったものが、各社大量に発覚し、社会問題になったのでした。
そして、業界を所管する金融庁は、各社に、業務停止命令とか業務改善命令とかの行政処分を行ったわけです。
そして、今日まで、少しづつ業界の信頼回復に向けて努力を重ねてきたという流れ。
それから各種の法律などで消費者保護が進んでいったというわけです。
ユーザーは「快適さ」や「気持ちよさ」に料金を支払っている
ただ、今回の件は、一応、東京海上だけみたいですが、業界の信頼回復という意味では、後退は避けられないでしょう。
当然、東京海上自体は、業績、株価にも影響があるかと。
わたしがユーザーの立場で申し上げれば、そういう良心的ではない感じのところはとりあえず利用しづらいので、安心して頼めないので、先ほどの問い合わせの話は極端ですが、良心的に自発的にやってくれるようなところに普通は頼みますね。
ユーザーとしては、保険の機能そのものはもちろんですが、意識しているかどうかは別にしても、「快適さ」とか「気持ちよさ」とかにお金を支払っているわけですから、ストレスがかからないというのは大前提です。
なんか役所とも相談して総合的に判断して、公表しないことに決めたと記事には書いてありましたが、どうなのか。
いずれにしてもイメージは最悪でしょう。
最後に
というわけで、わたくしも保険代理業という形で、業界に関わっていますので、今後もこれまで同様に、今回ここに書いたような、本来の業務はもちろんですが、それ以外の「快適さ」や「気持ちよさ」という部分もしっかり提供し、少しでも自分に頼んで良かった、また頼みたいと感じてもらえるよう精進して参りたいと思います。
また、保険会社というところは、相手を満足させた対価として報酬を得ているという意識があまりないところですので、今回のことを機にその辺のことを保険会社に指摘して、このエントリーを終わります。
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