某生保会社の介護保険について考えてみた。いずれにしても値段と中身のバラン スの問題は大きいかと
最近、うちと取引のある、ある生保会社からやたらと介護保険の資料が届く。
内容は、ざっとしか見ていないのだが、所定の事由に該当したら、一生年金が受け取れますよというもの。
要は、保険料を支払うことで、所定の介護状態になったら、所定の金額で持って、一生経済的に面倒をみてくれるわけです。
わたしが顧客目線で考えた場合に、この長寿社会を考えると決して悪いものではなく、むしろ良さそうな感じがします。
値段と中身のバランス
ただし、いいとか悪いとかを語るときには、その費用とセットでないと語ることはできない。
つまり、何でもそうだが、いったいいくらなのか?ということによって、そのモノやサービスに対する評価は変わるわけですね。
で、この品物はいったいいくらぐらいか?
パンフレットに載っていた保険料例で言うと、所定の介護状態(公的介護保険の基準で要介護2以上とか)になった時、年金額120万円(終身)の場合、
男性(月々) | 女性(月々) | |
40歳 | 11,000円弱 | 13,500円強 |
55歳 | 17,000円強 | 24,000円弱 |
こんな感じです。これよりも金額が大きければ当然もっとです。
要介護2の要件
ちなみに、公的介護保険の要介護2の要件は、
軽度の介護を必要とする状態
食事や排泄に何らかの介助を必要とすることがある。立ち上がりや片足での立位保持、歩行などに何らかの支えが必要。衣服の着脱はなんとかができる。忘れ物や直前の行動の理解の一部に低下がみられることがある。
という感じなので、そんなにハードルが高いわけではありません。聞くところによると、このぐらいは、割りと認定される人は多いと聞きます。
直感的に高いと感じた
月にすると10万円。
あればあったでそれなりに使い勝手がありそうな金額ですよね。
しかし、値段的にどうでしょうか?
わたしは、直感的に高いと思いました。
ちなみに人間の直感の8割は正しいと言われます。
なので、この直感には、公的介護保険などが結構機能していて、なかなか頼りになるようだ、ということなどの考えも含まれているのだろうと思われます。
また、細かな話ではなく、人から聞く話でも、公的介護保険は、なかなかの優れものだという評判を結構耳にします。
欲しい人はあまりいないかと
そうした中で、この品物をこの値段を支払ってでも欲しいという人はどのぐらいいるのだろうか。
おそらくそんなにはいないのでは無いかと思うところです。だいたい、先程も触れたように、直感的に良さそうだと思わず、そんなふうに思うときというのは、大概感じたままの結果だったりすることが多い。
これが年間の料金ならいいでしょうけれどね。
月ですからねww
正直、桁が違いませんか?という感じを受けてしまう今日このごろ。
この保険会社はいったいどの辺の人をターゲットに考えているのか判りませんが、にしても、内容に対する投資額は高いように感じますが・・・。
そんなわけでアンケート。


最後に
というわけで、高いか安いかは、感じ方の問題ですが、現状、大半の人が高いと感じ、是非入りたいとは思わないのではないかと思った次第でした。
従って、保険会社には保険会社の考えがあるのでしょうけれど、あまり顧客目線で商品設計をしているとは感じられませんでした、というのがこの保険商品に対するわたしの感想です。ちなみにわたしが加入を検討するなら、この内容なら、月1,000円か2,000円ぐらい。3,000円~5,000円ぐらいだと要検討。それ以上なら微妙ですね。なんせ、公的介護保険がありますからね。
全部の保険会社がダメだとは言いませんが、特にいわゆる国内社には、自由化になって大分経つわけですから、そろそろ真剣に顧客が喜ぶ商品を純粋に開発して欲しいものですね。
介護保険をご検討の方はご参考に。
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