高齢者が亡くなった後、遺族が保険金を請求していないケースが発覚
高齢者が生命保険に入っているケースで、亡くなった後に遺族などが誰も請求せず、受け取れる保険金が実際あるにもかかわらず受け取っていないケースが結構あることが発覚したそうだ。
この件は、国内生保が調査したことで判明した模様。
ちなみに、明治安田生命では、
・90歳以上の契約者
・およそ1万2,000人
を調査した。すると、最終的に約2,000人が亡くなっていたが、請求されていなかったため、死亡保険金が支払われていなかったことが判った。
それと第一生命。こちらは、
・91歳以上の契約(2012年から毎年)
・8,000件
を電話で調査。2013年度は、連絡がついたおよそ6,000件のうち、数%の保険金が支払われていなかったことが判明。この他に、日本生命や住友生命は、まだ調査を行っておらず年内の調査を検討しているということ。
というわけで、これはあくまで結果にすぎないので、いいとか悪いとかの話ではない。もちろん程度問題という面はあるが、要は、サービスを提供する側でどこまでやるか?という各社のスタンス(方針)の問題なのだ。
そして、そもそも請求権を行使するのは、請求権者側なので、保険金を支払う側の保険会社としては、限界があるだろう。しかもついでに言えば請求権というのは権利であって義務とは違うので、請求したい場合はすることができるという任意の性質のものだ。まあ、普通は判っていれば請求するだろうけど・・・。普通はね・・・。
で、少し余談だったが、上記でスタンスの問題と書いた。しかし、今時全く放ったらかしみたいな保険会社は実際まずないだろう。なので、最低でも年に1回とか2回ぐらいは少なくとも郵送などで、契約内容の確認や何か変わった場合はご連絡ください、と案内が送られているはず。
つまり、各社どこもやることは基本的にやっているはずなので、それで請求漏れがあるというのならある程度やむを得ないケースということになる。あとは、上述のようにスタンスの問題になってくるので、やはり、ユーザーから喜ばれるような保険会社とはなんぞや?と考えた時にその点も含めてどこまでやるのかという、最終的には経営側の判断の問題である。
まあ、余程の事情がなければ、年に一度か3年に一度ぐらいは、確認しに行けばいいんだろうけど・・・。ただ、件数がそれなりにあるから、結構なコストになるのよね。損害保険だと通常契約期間が終身とか無いから、いずれ満期になるので、こういった問題は起きないのだが、生命保険の場合はね・・・。
これは銀行の預金がずっと放ったらかしになっていたりするようなものだねー。あと、クリーニング屋さんなんかでも、出来上がってもずっと取りに来なくて、3年も経っているようなケースも有るなんて話も。しかも連絡取れないとかで。。。
各社どうするんだか。ただコストを余計にかければ、基本的には保険料に跳ね返ってくる(値上げ)ので、他のユーザーへの影響もあるから、そこまで気にしなくてもいいのではないかと。飛行機や電車だって絶対に事故を起こさないみたいな確率ゼロはないし、犯罪もそう。
要はある程度やることやっているのであれば程度問題ね。あまりに程度がヒドイ場合に気にすればいい。
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