個人情報漏洩の慰謝料相場はどのくらいか?

つい最近もあったように、昨今何かと顧客(個人)情報の漏洩などで世間を騒がせるニュースがあるが、過去の事件で実際に裁判所が認定した慰謝料額についてまとめた記事が弁護士のコメント付きであったので、紹介してみる。

過去の大規模な情報流出・漏洩事件ではいくらの慰謝料が支払われたのか?

さて、そもそも日本では大した慰謝料額は認められないのが現状。それを具体的に実感するための具体例を上げる。例えば、バイクも含めて自動車に乗る人は、法律で必ず入らなければならないことになっている保険が自賠責保険。

この保険では、相手にケガをさせた場合の慰謝料額について、1日4,200円となっている。この金額についての印象は個人差があるだろうけど、事故にあって、ヒドイ思いをする割には、割りと現実的な金額なのだ。つまり、儲からない。交通事故はヒドイ目に合う割には何にもいいことはないのだ。

というわけで、情報漏洩で実際に認定された慰謝料がいったいどのぐらいなのかについて以下に簡単に紹介する。もっと詳しく知りたい場合は、冒頭のリンクから記事を見てみてください。

・宇治市住民基本台帳データ漏洩事件(大阪高裁平成13年12月 25日判決)

1件あたりの慰謝料10,000円

・早稲田大学名簿提供事件(最高裁第2小法廷平成15年9月12日判決)

1件あたりの慰謝料5,000円

・TBC情報漏洩事件(東京地裁平成19年8月28日判決)

1件あたりの慰謝料30,000円(二次被害を受けていないケースは1件あたり17,000円

・Yahoo! BB顧客情報漏洩事件(最高裁第2小法廷平成19年12月14日判決)

1件あたりの慰謝料9,000円

・早稲田中学校成績一覧表提出事件(東京地裁平成20年10月24日判決)

1件あたりの慰謝料30,000円

 ベネッセについての弁護士の見立て

過去の裁判の傾向から、訴訟をした場合、1件あたりの慰謝料5,000~10,000円程度が認定される可能性が高いということ。ただし、クレジットカードの情報などが含まれる場合はもう少し高くなる可能性があるようだ。

最後に

というわけで、こんな感じ。なので、支払う方としては、一件1万円とかでも×何万件とかだと凄い額になる。しかし、貰う側としては、1人1人は大したことはないのだ。まあ、それだけ実際に大した損害が出ていないことの証左ではあるが・・・。

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