頼みもしないのに勝手に空き巣に入った男へ、その家の所有者(保険会社)が賠 償金を支払うことに。。。
保険会社が空き巣に賠償金を払ったという話がちょっと面白かったので、書いておきます。ちなみにこれは、アメリカでのことだそうです。さすがに日本ではこういう判決は出ないでしょうね・・・。
嘘でしょ!?保険会社が空き巣男に賠償金を支払うことに! ~ある高級住宅街で起こったまさかの判決~
事件の概要
記事によると、
その男は、とあるセレブの家に空き巣に入る。男は、金品を盗み、脱出をするためガレージへ。が、ここからが問題。なんと、そのガレージの出口は自動ドアだったのだが、故障しており開かなかったのだ。で、逆の、ガレージへ入った際の家へとつながる方の出入口はオートロックだったため、こちらも開かない・・・。
というわけで、その男は、ガレージに入ったまま8日間もの間閉じ込められて(?)しまうことに。
で、その後男は、その8日間閉じ込められた(?)ことによる精神的損害を理由に、その家の保険会社に対して訴訟を起こしたのである。
結論は、男の勝訴で、保険会社に対して、5万ドル(今だと、600万円ぐらい)の賠償命令が出た。
というのが事件の概要である。
その家の保険会社とは
この事件に出てくる保険会社はどんな立場だったのか少し考えてみた。ガレージが壊れていることで、誰かに損害を与えてしまったのは、保険会社の問題ではない。しかも、空き巣なので、所有者へ許可無く侵入しているわけであるが・・・。
で、空き巣ということは置いといて、通常、施設など建物の所有者は、利用者に対して安全に配慮する義務があるので、所有者の管理ミスにより損害を与えてしまったという位置づけなのだろう。つまりは、所有者の賠償責任。
日本では、こういったことに備える賠償保険として、通称、施設賠(施設賠償責任保険または施設所有管理者賠償責任保険)というやつがある。なので、おそらく、こういった類のものを、その家でもかけていたのではないかと思われる。
最後に
詳しく約款等確認したわけではないが、通常、日本の損害保険では、そもそも許可無く不法に侵入しているわけなので、通常考えられる賠償責任は、生じないと考え、保険会社への支払い義務も発生しないだろう。記事の最後では、日本でも裁判員裁判があるので、同様のことが起きる可能性があると書かれていたが・・・その可能性は、向こう100年か200年ぐらいは限りなくゼロに近いのではないかと。
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