金融庁、保険代理店10社程度に来年1月にも一斉立入検査へ 最終的に行政処 分ということも普通にありえそう
今日取り上げるべきニュースと言ったら、やはりこのニュースだろう。というわけで、当初予定していたエントリーをずらして、この件について書いてみる。
早いもので、保険代理店の再委託を禁じる保険業法に違反していると、金融庁が各社に通告してから、早一年。で、予定では今年度中に改善することとなっているはずである。まあ、ほとんどは、今年中にやっていると思われるが。
で、今度は、一斉検査と。特定のところについては、前から報じられていたが、今度は10社と拡げてきている。この背景には、やはり、当局として相当問題視していることが判る。それと、改正保険業法の施行まで、1年ちょっとぐらいになってきたことも関係していそうだ。(改正法の施行については、2016年春の見通しと以前報じられた)
記事によると、検査に乗り出すことを決定した背景は以下の通り、
商品説明が不十分だったり、手数料目的で必要以上の保険を契約させたりするとの懸念があることを踏まえた。代理店の実態解明に向けて、初の一斉検査に乗りだす。
乗り合い代理店の販売規模も大きくなっており、利益重視で販売手数料を基準に商品を選んでいないかなどを重点的に点検する必要があると判断した。(共同通信)
それと検査の対象に挙がっているのは、以下の3社は既に報じられている。
検査対象には、最大手の「ほけんの窓口グループ」のほか、「みつばち保険グループ」「保険見直し本舗」が含まれるもよう。
最後に
今後の改正法の施行により、一説によると、保険代理店の数が1/5になるなんて見方もあるようだ。これは、以前の、従事者数は変わらず、代理店数だけ減ったような形ではなく、従事者も同時に減ると思われる。既に、当局からの再委託についての指摘で、代理店と従事者との契約形態が変わり、給与面など様々な問題が出てきているようでもある。
【参考】
・大手保険代理店の委託型募集人の収入が4割近く減少へ 普通に予想通りだった
・何かとお騒がせの保険の窓口グループで、今度は、社内トラブル(給料)が
というわけで、金融庁は、保険代理店10社程に対し、来年1月にも立ち入り検査を行うということである。今回検査を受ける約10社は、そもそもの体制的にも、慣れという意味でも、当局への対応に万全の状態では無いと思われるので、最終的に行政処分ということも普通にありえそうだ。
コメント
コメントを投稿