日本生命2015.2~一時払い終身保険を値上げへ ご希望の方はお早めに!
日本生命で、いわゆる、一時払終身保険の値上げを発表していると日経新聞が報じている。
理由は、顧客が支払った保険料をメインに運用している国債の金利が下がっているためだ。以下引用。
日本生命保険は9日、2月から貯蓄性の高い「一時払い終身保険」の保険料を約1~2%引き上げると発表した。長期金利が低下し、国債の運用では十分な利回りを確保するのが難しくなっているためだ。歴史的な低金利は国債での運用が基本の生保業界にとって重荷になっている。
一時払い終身保険について
説明しよう!通常の生命保険は、毎月など定期的に保険料を納めるのが普通である。しかし、この一時払い終身保険の場合は、契約時に決めた金額を一度に(一括で)支払って終わりというもの。
で、その後は、
・死亡・後遺障害に該当すると→いくら
・契約からの経過した期間に応じて、解約するといくら
と、顧客にお金(保険金あるいは解約返戻金)が支払われるという保険である。なので、契約して期間が経過すればするほど、解約時の返戻金が増えるのが一般的であるため、資産運用にも用いられることがある。置けば置くほど普通、増えるので、放ったらかしにしておけばOK。
1 節税にも役立つ
また、生命保険は、
500万円×法定相続人数
の額の保険金が、相続時に非課税となるため預金で持っているよりも、節税という意味では有利になるため相続対策(節税)にも向いている。
2 預金よりも現金化がスムーズ
加えて、預金よりも現金化(保険金の支払)がスムーズである点も葬儀費などの支払に重宝する。
3 生保なので、受取人の指定が出来るから、遺言や遺産分割協議とかが不要
さらに、受取人の指定が生命保険なので当然出来るわけなので、その辺のこともスムーズ。(揉めようがないし、思うところがある人も出る可能性はあるが、法的には決着が着く)
という保険なんですわ。
2015.2月から値上げに
で、それが、見出しの通り値上げが発表されたと。なので、具体的に言うと、例えばこれまでは、
・契約時に、100万円を支払うと → 135万円ぐらいの保障
があったとすると、2月以降に契約すると、同じ100万円を支払っても、保障額が少しダウンするイメージ。
あと、解約返戻金も、
・契約から3年後は → いくら
・10年後は → いくら
とかの、そのいくらが、同じ金額を支払っていても、2月以降に契約すると低くなると。言い方を変えると、これまでよりも増え方が悪くなるという話。
他社はどんな感じになりそうか
今のところ特に報道も含めて、各社のアナウンスは聞こえてこない。が、上記の記事には、
このままの水準が続けば、他社も保険料上げで追随する可能性がある。
と。まあ、それは、可能性はあるだろうね普通に。笑 問題はそれがどのぐらいかというところ。具体的には書いていないので、おそらく取材とかしたわけではなく、一般的な予測を書いただけではないかと思われるが・・・。
まあ、当たり前の話である。
問題となっているのは、国債の金利。ちなみに、こちらに日生の社長のコメントが出ていたけど、
あくまで国債なのかねぇ・・・。これまでは、楽だし無難で良かったんだろうけど。なので、政府が日銀に買わせるようにしたと。
なので、ここで他社が保険料の運用も含めて、違う作戦に出て、
「ウチは一時払終身の値上げしませんよ!!」
みたいなとこが何社か出てくると、業界のバランスというかが面白くなってくるんだけどね。笑 そしたら、慌てて日生も方針転換するかもしれないし、と、いろいろと競争が起こる。
そうすると、ユーザーも選び甲斐が出てくると。あと、複数扱っている保険代理店なんかも紹介のし甲斐が出てくるわね。
最後に
ということで、その辺は、今後期待したいところだ。
で、取り敢えず2月から日生では上げるということなので、入りたい人は、その前に早めにやっといた方がいいよ。
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