【自動車保険】センターラインオーバーでぶつけられた被害者が相手に対し約 4,000万円の賠償命令、について考えてみた3/5
※ 2/5からの続きです。
「自賠責から払うってことか。保険会社は大変だな。」
自賠責は国の制度です。保険会社はあくまでも窓口になっているに過ぎないのです。(立て替えることはしますが)なので、払うのは国です。
「車検切れで自賠責も入っていなければ自腹」
そういう場合は、政府の保障事業というのがあります。内容は自賠責と同様だったはず。全く一緒かは定かではないですが、もし、違っていても大体同じような感じだったはずです。
ただ、その場合も、国が後から本人に求償(請求)するはずです。が、額が大きければ、ない人からはとりようがありませんし、裁判所に破産の申立などとなる可能性も少なくありません。ですので、額が大きい場合は、実際は、回収は難しい場合も多いでしょうが。
などと、まあ、いろいろなコメントが有りました。全く意味不明な解っていないんだなぁ、と思うものも沢山。それはそれはもう、ありましたが。
交通事故の過失の基準は「えっ!?」と思うようなものが結構あるもの
ただし、この件は、かなり異例で、相当極端な事例です。しかも、まだ一審。なので、本当に記事では読みとれない特別な事情でもなければ、2審で、アッサリ覆ることでしょう。まあ、裁判官も人間ですので、いろいろな人がいます。ですから、たまには変わったことも起きるんですよ。
でも、交通事故って一般の常識感覚からすると「えっ!?」と思うような過失の認定基準があるのも事実なんです。
例えばですけど、普通に車で道路直進してて、
・道路沿いのコンビニあたりから別な車が「いきなり」出てきて、ポッコリぶつけられた場合とか
・「いきなり車線変更」してきてぶつけられた場合
なんかも1、2割ぐらいは、責任を負うことになるんですよ。もちろん、状況によっては、そこからの修正ということはあるものの、全く責任なしって話には「法的には」ならないのが今の国内での考え方です。なので、対向車ではないですけれど、これもなかなかの「は!?」と言った感じではないでしょうか。
なので、こんな何千万とかいう話ではなく、それこそ10万ぐらいですが、「ふざけんな」みたいになって、訴訟になることはあるんですよね。
自分も初めて知った時には、シビレました。最近では、交通事故というのはなかなか、0:10みたいにはならないということは、みなさん承知しておられる方が多いので、ある意味助かると言いますか、「えっ!!!!?」というところから説明しなくて済む分楽なんですが。結構以前は、そうでもなかったので、説明するのが大変な面はありました。
※ 「次回」に続きます。
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