地震保険の保険金支払いにあたっての評価方法は、火災保険とは違います
たまに、激しく質問を受けることがあるので書いておきます。
大体その場合は、地震で、浄化槽が変になったとか、ボイラーがどうなったとかって話を熱心にされるんですが、根本的に地震保険は評価の仕方が違うんです。
火災保険の方でしたら、
・何が原因で
・どこが
・どうなって
・元に戻すのにいくらかかりそうで
とか、その実際に壊れたところを具体的に見ていくようになるわけです。
しかし、建前的なことを言えば、地震保険の場合は、かなりの広域被害が想定されていて、出来るだけスピーディーに支払えるような制度となっているので、見るところは、予め決まっています。
従って、それ以外のところが壊れていようといまいと基本的には関係のない話となります。
ですが、言えることは、「結構最低の保険金を支払うハードルは低い」制度となっていますので、壊れたところが、実際に見るところと違かったとしても、諦めずに調査をして貰うべきです。あと、どこかが壊れたという認識自体がない場合でも、支払える可能性はあります。
そういう感じの制度なんです、実際。普通は、どこかがどうにかなったことが判って → 請求、という流れが自然ですが、地震保険に関して言えば、そうでもありません。むしろ、その流れでやろうとすると、ある意味残念ながら、請求出来るものをしないでしまうこととなる可能性が普通にあります。
というのは、繰り返しますが、最低の支払いを受けるためのハードルは低いわけですから、目で見て ガッツリと壊れていなかったとしても、細かい亀裂などがいくつかあるという可能性はあるからです。そして、そのぐらいの感じでも支払い対象となる可能性は充分にあります。
実際に自分の家も平成20年の冬に出来て引っ越しましたが、幾らもしないうちに、平成23年の3月にあの震災があったわけです。11月の末ぐらいでしたから、2年半も経っていませんね。
基礎もガッチリやってありますし、杭も打ってあるので、おかげさまでなんともありませんでした。しいて言えば、中のクロスが微妙に変な跡みたいになったところが少しという程度です。
ですが、よーく見ると基礎周りの換気口に亀裂が少しついていたのです。これも実際には、基礎というよりも、仕上げのモルタルにややヒビが入った程度かも知れませんが。
それでも、最低の支払いには該当しましたからね。
だから、地震による損害というと、かなり、具体的に凄いやつを想像される方が多いですが、実際はそんな感じですので、どうぞご参考に。そうしょっちゅう有ることでもないですが……。
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