需要があるようなので、弁護士特約の今後について語ってみる
もうすぐ、このブログをこのドメイン(https://takahasinorihiko.com/)で書くようになって、丸2年になるんですけど、Google Analyticsで見ると、保険に関するコンテンツでは、自動車保険の「弁護士特約」に関するものがよく読まれています。
これとか:http://goo.gl/FfM4SR
あと次には、「ゴールド免許割引」についてのものとかです。
なので、需要があるようですので、今回は弁護士特約について、語ってみたいと思います。
これまでにも結構それについては、書いてきたんですけど、今後の展開を予想してみましょう。
困っている人が、事後的に行くという点では、弁護士って医者と似ているわけです。もちろん、企業などでは、何かやるときに事前に法的なあたりについて意見を求めるということはあるでしょうが。
ただ、我が国に関して言えば、医者と全然違う点というのは、「健康保険制度が確立されているのかいないのか」という点。ここが大きな違い。あとは、子供なんかだと、自治体で補助を出しているケースが多いので、実質的に医療費がかからない。ウチなんかもそうです。
だから、いい悪い別にして、直ぐに病院に行く。何かあれば、取り敢えずは病院へとなる。行ってから考えるみたいな。まあ、タダならそうなるでしょうね。食べ放題、使い放題、みたいなもんなんですから。
ついでに言えば、だから病院が商売になっているというところは、かなりあるんだと思われます。これが、もし、明日からでも来年からでもいいですが、健康保険をスパッとやめるとか、負担割合をググッと上げるとかしたら、間違いなく、病院の売上はグッと落ちるところが多いでしょう。
それだけマーケット規模が小さくなるわけです。そういう意味では、国民のための健康保険と、医者を食わせるための健康保険と、両方の面があるということです。今後は、高齢化社会等による政府の財政の関係で、負担割合が少しずつ増え、方向的には、ゆっくりでもそういう方向に行く可能性は結構高いと思いますが。
さて、それで、弁護士さんの方ですが、この自動車保険の弁護士特約というのは、それに近い面が実はあります。もちろん、任意加入なわけですが、日本はドンドン成熟社会になって来ていますから、段々アメリカのように権利意識が強くなっていきます。
事実、実際に日々その傾向が強くなっていることを実感します。そうなると、交通事故で、相手との考えが対立した場合、裁判をしようか?という発想になり易くなります。
で、そういうケースが増えると、そういう裁判みたいなのが、身近になってくる。言い換えれば、普通になってくると。あの人も、この人も、なら自分もやってみるか、みたいな。
そうなってくると、弁護士特約が、健康保険的な役割を果たします。もちろん、任意加入のものですが、年間で、以前ですと、1,600円程度。今ですと2,100円とかぐらいで、入れちゃいます。
それで、普通は、相談料は10万円。仕事を依頼する場合の報酬は300万円とかぐらいまでは出ちゃう。まあ、なのでそれなりにでるんです。
あと、もう一つのポイントは、ややマニアックな話になりますが、自動車保険は、使うと保険料が高くなるというイメージがあるでしょ。ただ、実際は、そのケースによるわけです。大体はそうなんですけど、一部には「ノーカウント事故」と呼ばれるケースがあります。
ノーカウントですから文字通り、事故がなかった扱いになるんです。そして、弁護士特約は、通常「ノーカウント事故」に該当します。
従って、使っても使わなくても、次回保険料には影響しないというわけです。そうなると、ますます使いやすい。正に、「取り敢えず、弁護士に相談してみるか」という傾向になり易いわけです。
いやーホント、いいとか悪いとかは、このエントリーでは言いませんが、ホント今年に入ってから、弁護士案件がメチャクチャ著しく多いんですよね。ウソじゃありません、マジメに。
それも結構普通のちょっとした事故とかなんですよ。どちらもケガもしていない。うーん、これはますますそうなるね。もしかしたら、今後、交通事故が起きると弁護士が入るのがスタンダードになるかも。ちょっと大げさかもだけど、半分まで行かなくても2割とかぐらいでもそうなれば、相当な数にはなる。
これは、充分有り得るだろうな。しかも、司法制度改革の影響で、弁護士が随分増えて、暇な人も結構いるみたいだし。受け手の心配はあまりなさそうだ。
コメント
コメントを投稿