生命保険業界と損害保険業界でそもそも違う文化
今となっては、一方の保険しか、やっていない保険代理店というのは、実際ほぼないでしょうし、保険会社の直販の外務員についてもそうでしょう。
で、今回は、両業界の文化の違いについて語ってみたいと思います。
そもそもとして、保険という機能については、どちらも同じ。が、しかし、対象とするものが違うわけです。それ故に、一方はニーズがボンヤリしている。もう一方はハッキリしています。
従って、必要と感じて積極的に入る傾向が高いのが損害保険なんです。例えば、自動車保険なんかだと、収入の多い人から少ない人。独身の人から、既婚の人まで幅広く入っています。
あと、自動車の保険の場合は、事故ると通常相手がいるので、そこの示談交渉や賠償額の決定などの別な問題もあります。ですので、むしろ賠償金もそうですが、その辺の問題のために入っているという人は多いです。
「やっぱり、相手との問題があるんでね」
という声が度々聞かれますからねぇ。
それから、損害保険の方だと、短いスパンでの契約更新が通常あります。それから、火災保険や自動車保険など、生きている限りほぼ必要な類の保険だと、それこそ生きている限りずっと入り続けるのが普通ですから、ずっと契約関係にある。
なので、手数料も定期的に入ってくることになる。あと、事故だ、車を買い替えた、運転する人が増えた、状況が変わった、とちょいちょい変更の手続きが必要になったりもします。
で、一方で、生命保険の方はと言うと、大分違うんですね。まずは、我が国には世界に冠たる、と言ってしまってもおかしくないぐらいに厚い公的な健康保険が確立されています。ご承知のようにこれは原則として、全ての国民が入ることになっていますね。
なので、無保険ということは基本的にはあり得ない。なので、民間の生命保険に入ることの必要性が、この部分で大分少なくなってしまうのです。あとは、示談交渉のような問題もない。あるとすれば、受取人の指定ができるという点は使い勝手があるでしょうが。
それと、契約も一度してしまえば更新がないものも少なく無い。あっても自動的に更新になるし。
だから、手数料もそんなに定期的には入ってこない。保険会社との契約の仕方にもよるけど、大抵は、1年目が多くて、2年目からはほんの少しを4年とか9年とか貰って終わりというのが多いんじゃないかな。
なので、要するに常に新しい契約を獲得し続ける必要があるんだわ。そこが根本的に損害保険の方とは違う所。ハウスメーカーとかと近いんだよね。あちらも、常に家作る人を見つけなくちゃいけないから。
だからね、なんだろう損害保険を主にやっている人と生命保険を主にやっている人では、商売気が全く違うの。これは、保険会社の職員でもそうなんだけど。
生命保険の方の人だと、お客さんとの契約の話を「商談」とかいうもんねwww しょうばーいって感じが凄く伝わってくる。
一方、損害保険の方では普通は言わないんじゃないかな。少なくとも自分は聞いたこと無いし、言ったこともないな。有り得ねぇ……。
そういう、意識の違いが、使う言葉の表現にも現れるんだと思う。
まあ、保険会社の人は、サラリーマンだから、どちらも数字の話とかばっかしたがるけど……。でも、手数料がどうとか直ぐに言いたがるのは生保だわな。もちろん、会社とか個人によっても差があるが、保険会社の人と言うのは、基本ウザくて、話がつまらない印象しかない。
だって、自分の話したいことしか話さないから。向こうから押しかけて来て、こちらが聞きたいような、興味があるようなことではなく、向こうがしたい話ばかりしたら、そりゃーね……。まあ、変な人は多いですよ。
ちょっと脱線しましたが、自分の場合は、保険は手段にすぎないので、顧客が解決したい問題を解決するための手段として、相談されたときにピッタリ来る場合は保険の活用を提案・アドバイスするという流れなんです。
もちろん、保険の契約に対する手数料で運営をしているので、契約にならなきゃ話にならないわけだけど、それは顧客には関係のないことなので、売るための保険、売ること有りきで相談を受けたりはしないね。
なんか見ていると、生保の人ってのは、自分と真逆で、ほんと変な意味でやるきありまくりな感じなのね。それこそ手段ではなく売るための保険って感じ。売れれば何でもいい的な。ホント売ること有りき。
そういう意味では、商社マンみたい。商社マンをそんなにみたことないけどwww
ただ、保険会社や保険代理店っていうのは、民間なので商売ではあるんだけど、所謂貧困ビジネスなわけだから、そういう商社マンみたいな類のものとは違うんだけどな。
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