【火災保険・H27/10改定関係】なんか平均で数%の値上げとか言われているけど、 建物の構造によっては、安くなるのがほとんどな件
10月まで約1週間となりますが、地味ーに駆け込み需要を感じている今日この頃です。
で、大分改定後の保険料について誤解があるようなので、その辺について書いておきたいと思います。
と言ってももう10月だけど……。
たしか今回の改定では、「平均で3.5%の値上げ」と報道されていますし、実際にそうなんですよね。
ですが、中身については、かなりいろいろなんです。
今現在建物については、住宅は3種類。厳密には、経過措置もあるので、もう1種類で計4種類です。
そして、火災保険は都道府県別に保険料が設定されます。ですから、例えば、北海道の人と沖縄の人では基本となる保険料率(レート)が違うんです。
それで今回ですね、地域別の表があったので、見てみました。そしたら、驚くべきことが判りました。
所謂一般の木造について
47都道府県中値上がりは15箇所だけでした。なので、逆に言えば32箇所は値下がり。実に7割近くが安くなっているわけです。
※ 保険料は各社それぞれで設定するので、あくまで全社の話ではなく、大体の傾向と理解してください。しかし、根子の数値は基本的に同じものを使っていますので、似たようなものと思われます。
で、その中で、高くなっているのは、九州の方が主です。そして、その上がり方が、中には4割ぐらい上がっているところも何箇所か見受けられました(驚)
逆に安くなっているところでは、2~3割程度安くなっていたりと、真逆のところもあるのです。
ですから、そんな中で平均がどうとか言ってみたところで、全然意味がなく、実際の実態を知るための参考情報とはなりません。
鉄骨や一部の鉄骨と同等の木造について
こちらは、流石に値上がりしている地域の方が多いです。が、それでも値下がりしているところも9箇所ほどありました。なので、やはり、10月以降は値上がり、と決めつけるのは、実態と違います。
最後に
今回、上がっている地域って九州の方なんですよね。九州の方はどの構造でも基本的に上がっていました。そして、上がり幅も凄いところがほとんど……。
昨今の自然災害の凄まじさを考えると、今後も保険料の変動はありそうですね。
あと、平均で3.5とか言ってもこういう感じなので、実際は、ちゃんと比較してみないと、改定前が安いとか高いとかっては、一概に言えません。良く比較してから契約するようにしましょう。これは、改定前に長期で契約する場合でも同じです。
比較してみたら、長期により保険料が割安になるどころか、それが逆転していたり、大して変わらなかったり、ということもありますので。
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