相手に「申し訳ない」と思ってもらうのは諦めましょう
日々仕事をしてしますと、職業柄たくさんの交通事故を見ますけれど、中には、とても感情的になってしまうケースがあります。
そうなってくると、お金の問題よりも、相手に「悪いと思って欲しい」「謝罪して欲しい」とか、そういうマインドになってくるんですね。
まあ、気持ちは解らなくはないですけど。
中には、法的な基準で行くと、そんなに極端に一方的な事故でもなくどっちもどっちみたいなケースでもそういうことがあります。
先日なんかだと、本当にお互い様位な感じだったんですけど、「もう相手が悪い」と思い込んじゃっているんですよね。自分の価値観や道徳観の中で。
話を聞いてみると、事故直後に相手が「すいません」と言った、とかいうわけですけど、それは、素人ですから、普通の人は法的な基準とか、なんだか判りません。なので、社交辞令でしかないわけです。
従って、それをもって、相手が悪い、ということにはならないわけです。まあ、逆に言えば、そんなちょっと「すいません」と囁いた日には、悪いことになる、ということだったら、大変な話ですが……。
で、自分も車を運転しますのでね、「そのタイミングで来られたどうしようもないじゃないか(怒)」という気持ちは解るんです。しかしね、法治国家ですから、ここは。
そしたら、賠償の問題については、ルールの話でしか無いわけですよ。ルールがどうなっているか。そこに照らして、誰がどのぐらい責任があるのか、という話でしか無い。
悔しい気持ちは判りますが、ルールなんでどうしようもないんです。スポーツでも何でもそうですが、決まっているものを言ってみてもどうしようもない。不満ならルール変更すべく活動するしかない、と。
で、その上で言いますけど、いずれにしても、相手に感情的なものを求めても無理なんですよ。法律でも金で解決ということになっていますから。
しかも、どっちもどっちな場合は特にですね。だって、どっちもどっちなんですから……。
相手は、悪いとかなんとかよりも、金、の問題でしか無いんです。
「いくらかかるのかなー……」
「保険使うと、次回どのぐらい保険料上がるのかなぁ……」
「自腹で払ったほうが得なのかなぁ……」
「いくらかかるのかなー……」
とか、大半の人がそんな感じでしょう。頭の中は。
それが、現実です。
その先日のやつなんて特にですね。事故直後は、自分(相手)がほぼ悪いのかもと思ったのかもしれません。
しかし、保険会社に連絡してみたら、「基本的には、どちらも半々ぐらいの事故ですね。あとは、交渉次第です。」とか言われたら「なーーーんだ、あたしが、ほぼ悪いわけじゃなかったのか……。半々なら、どっちも同じぐらいだもんね。」と思うでしょ、普通。
そしたらね、謝罪の電話の一つもあるかと思っていたそうですが、そんな話では有りませんわね。
でも、かっかと来て、ダメみたいで、ゆっくりと時間をかけて解決まで持っていくことになっています。
というわけで、ちょっと脱線気味になりましたが、こういうための法律でもあるんですよね。だから、金で解決ということなんです。
まあ、だから、感情的になってしまうことはあるでしょうけど、そのエネルギー勿体無いので、相手の気持ちを支配することはできませんから、そこは割りきって、出来るだけストレス無く終了させることだけ考えましょう。というお話。
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