毅然としないことには相手の思う壺になることも
えっと、最近も有りましたし、これまでもあって、割りと交渉事では有り得ることではあるんですが、交通事故の話を少し。
最近のは車同士だったんですが、これは、車同士とか一方的な事故だとか限りません。保険会社を介している場合でもそうでなくとも、基本的なこととして、当事者による話し合いで解決を図る場合、最終的に「合意」が出来てなんぼなんです。
もしも、あなたがまともな合意案を提案しようが、極端な話無茶苦茶な内容で提案しようが、解決になるかどうかは、相手と「合意」出来るかどうかでしかないのです。従って、ちょっと「え」とか思うような内容でも合意できれば解決となります。
なので、逆に言うと、「合意」出来なければ、いくらまともな内容を言おうが、むしろ、かなり譲歩した内容でも、解決とはならない……。ここにポイントが有るんですね。
言いたいのは、時に相手が無茶苦茶な条件を突きつけてくるケースが有るんです。相当に。さあ、どうしましょう。相手は、自分が言っている内容以外では1ミリも引かないと。場合によっては訴訟も視野に入れると言う。
まあ、メチャクチャな内容ならむしろ訴訟をした方が、まともな内容に収まる可能性は高いので、特に事情がなければ、やればいいんですけどね。
実は、その辺りにポイントが。なんか政府の司法制度改革の影響で、弁護士が随分増えた影響とかで、仕事が無い弁護士さんが増えたという話を良く聞きます。そのせいか、無茶苦茶なスタンスで来る弁護士がいると業界関係者にこの前聞きました。
というか、保険会社の保険金の支払いの方を担当している人なんですけど、
「あの弁護士はこの前も無茶な要求をしてきて、通らなければ訴訟をすると、言ってきた」
と言っていました。
だから、繰り返しになりますが、訴訟をやればいいんですよ。
「あ、そうですか、解りました、そうしましょ」
と。
やれば、相手にとっては、要求している内容には基本的にならないわけですし、相手にとってもそんなにメリットにはならない。
だから、困るのは、「それをやりたくない人」なんです。そうすると、無茶な内容でも飲むしかなくなる、と。金で雇われているのは判るんですが、なんかあんまり無茶なこと言ってくる人って、中国とか韓国とか北朝鮮の外交を思わせるものがありますね。あるいは、暴力団とか。
あと、一般人ではなく弁護士なら、弁護士倫理だとか、弁護士職務基本規定だとかってのがあると記憶しています。あまりふさわしくないことやったら、弁護士会に怒られて、場合によっては懲戒処分を受ける可能性も。
詳しいこと良く判りませんが、この前も社労士がそういう感じになりましたね。
懲戒処分:「社員うつ病にし追放」 愛知のブログ社労士、会員権停止 – 毎日新聞
まあ、だからそうなんでしょうね。
だから、本エントリーで言いたいのは、やっぱり、無茶苦茶な人には、「時には毅然と対応していかないと、好き放題やられるよ!」ということです。
しかし、交通事故の場合は、普通は、もう2度と会わないのが普通ですから、ずっと付いて回るようなことでもありません。そう考えると、そんとき限りなんで、内容によっては、様々な選択肢が考えられるでしょう。自分にとって一番気持ちの良さそうな選択肢を選択しましょう。
あ、あと、弁護士に関する本を過去に何冊か読んだことが有りますが、弁護士は訴訟をしないと金にならないんだそうですね。示談では基本ダメ。あと、示談よりも訴訟のほうが通常賠償額が高額になりますから、報酬は割合で貰うのが通常であることを考えると、訴訟にしたがる弁護士というのは、少なからずいるのでしょう。
そう言えば、読んだ本の中に、訴訟にしなくてもいいようなものまで訴訟にしているケースが見受けられる、と出ていました。訴訟にしすぎる、と。今は、弁護士の報酬も自由化されたと聞きますので、示談でも間に合うぐらい報酬が貰えるような契約内容で引き受ければいいだけのような気もしますが、そう簡単ではないのでしょうか。
ちなみに、この記事で取り上げた内容に出てくる弁護士さんは、若手で開業間もないらしいので、そういう意味でも訴訟にしたがっている可能性はありますね。
こういうケースに遭遇した人はご参考にどうぞ。
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