【要注意!!】地震保険の請求で自己申告と立会調査で支払われる保険金に差はで るのか?
今朝ほどは、随分と各社でこういった風の見出しが躍っております。
地震に伴い、損保協会は、自己申告で地震保険を支払う措置を導入 – ライブドアニュース
記事にもありますように、これは3.11の時に実施をされているもの。
要は、地震保険は、立会調査が原則なんですね。通称、「実調」と呼ばれるものです。が、しかし、効率化するために、お客さんの方で、所定の用紙に、各者書いて、あと、写真を添付したりして、保険会社へ送る方法も取られたと。これが、所謂「書面査定」と呼ばれるもの。
で、この↑の「自己申告」というのは、それのことのはずです。あと、考えつきません。
で、今回は、自己申告(書面査定)ってどうなの?というのをやりたいと思います。
面倒くさい
まずはじめに言えることは、面倒くさいです。
いや、だって、本来、調査員の人がやるようなことを、自分でやるわけですよ。家だと、ぐるーっと見ないとですし。馴れないことを自分でやるのは大変です。あと、写真とかね。
しかも、勝手が判らない中でやるのは……考えただけでもストレス。なので、当時、書面査定を希望されたケースは自分の方では、ほとんどありませんでした。それと、後にも述べますが、その場合の大きなデメリットとなる可能性が他にあるので、その点も説明し、書面査定ではなく、実調でやるべきと、アドバイスをしました。
支払われる保険金の額は同じなのか?
これが、特に問題なんですよ。例えば、上述の件は、暇持て余しているし、そういうのストレスじゃないって人は、問題ではないでしょう。が、この件はね、考えたほうがいい。
いいですか、地震保険の払われ方は、現在3種類しかないんですよ。
・全額
・半分
・5%
の3つ。それにあと該当せず、というのがありますね。なので、その分も入れると4つ。
つまり、一番最低と、その次で、
10倍もの違いが!!
あるのです。
ほんで、その次だと、20倍。2番めと1番上で倍。
かなり、違うわけですよ。
もしも、仮にですよ、書面査定を選択し、自分で申告して請求しました。そしたら、あと僅かで、次の区分の支払いが受けられるのに、少し足りず、一番最低の支払いに。で、本当は、実調でやっていれば、半損の認定を受け、その10倍の額を受け取れるとしたら……。いかがでしょう?
最低の支払いでいいわけ無いですよね、普通。
で、そういうことが、起こりうるのかと言いますと、
普通にあり得ることです
なので、注意してください。
ちなみに、あと僅かだったとこは告げられないので、本人は、判りません。でもそういう問題ではないですよね。請求できる権利が本来あるのに、ちゃんと行使していない、というのは、普通に勿体無いです。
しかも
10倍
も違うし。
あの、通常の火災とか風災とかで請求する場合は、そういうことはまずないんです。何故かと言うと、査定方法が全然違うからです。
普通は、損害箇所の見積取って、具体的に損害を確認していくんですね。そんで、それ保険会社に出して、保険会社は、相場チェックとかして、判断するので、そんなに
10倍
も違くなるわけがない。もし、相場よりも10倍高い見積を手に入れて、出しても、そんなの相場チェックすれば直ぐに
なんだこれ……
と、保険会社の方ではなりますから、そんな額では応じず、最終的に相場程度じゃないと、合意になりません。
じゃあ、地震保険は?というと、そんな見積みたいなことしないんです。かなり、独特なやり方をします。具体的に書いてはいけないことなので、この程度にしますが、まったく変なやり方をするんですね。
建前的には、広域被害が想定されるため、迅速に支払いができるように、そういう方法を採用している、となっています。
で、簡単に言うとですね、地震保険は、全体でみるんです。構造により見るとこは違いますが。
もっと簡単に言うと、テストの採点のようなことをします。
家や家財について、所定の方法でカウントをして行って、所定の計算式で、計算。それで、損害割合を認定していくと。建物の場合は、グルっと見ていきます。家財は、アレはどうですかこれはどうですか、とダーーーーーーっと聞いていきます。
なので、自分でやると、
カウント漏れが起きる可能性が大いにある
というわけです。つまり、勝手といいますか、要領が判らないから。
そうなると、保険金が
10倍も違う
ということが平気で起きるわけですよ。
実際にかなり立ち会った経験で言うと、そういう印象です。
なので、自分でやるのはそもそも面倒ですし、損をするかもしれない(それも、かなり…)ので、それでもいいから余程やりたい、という人以外は、原則通り、来て調査してもらうようにしましょう。忙しい人は、当日の立会は家族でもOKですし。(3.11時はそうでした)
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