家の修理業者とユーザーの火災保険絡みのトラブルは、そもそも保険会社が問 題!?
今回は、記事コメントへの回答記事です。書いてたら、超長くなったので記事で回答します。
頂いた、コメントの記事は、こちら。
要は、大分前に書いたものなんですが、住宅なんかの修理業者とユーザーが火災保険絡みでトラブっているケース(高額な手数料要求や高額な違約金要求とか)があるらしいので、ご注意くださいまし、というもの。
それに対して、来たコメントがこちら。
質問よろしいでしょうか??
そもそも保険会社が約款で細かく被害状況に
おいて支払い区分を地震保険と同じように
決めてなく、
保険だから・・
申請主義だからという対応自体が問題じゃありませんか?代理店様も同様に申請がきても、建築に関しては素人で屋根も登らず可決判定を出す悪徳代理店ばかり
目にしてきてます。。そのような現在の状況はどう思いますか?
それであれば火災だけの火災保険を金融庁に申請しろと何回も思います
では、早速回答していきましょう。
わたしの回答
はあ、そもそもとして、この記事は、実際にトラブっているケースがあるらしいので云々、という記事です。なので、保険会社とユーザーの問題について書いたものではなく、修理業者とユーザーの消費者トラブルについてのものです。なので、あくまでトラブらないように、そして、合法的に、やる分には何の問題もないでしょう。むしろ、まともな、感謝されるようなスタイルなら、大いに結構だろうと思います。
で、更に言えば、保険会社と言うのは、単なる民間企業であり、独自に法律の枠内で商売を行っているだけです。なので、お客の方では、そのサービスに申し込むかどうかの自由が当然あります。また、一方、保険会社側にも、引き受けるかどうかの自由があります。
つまり、互いに、契約するかしないかの自由があるわけです。契約とはそういうものです。そうした中で、ご指摘のような考え方といいますか、意見というのは無理があるでしょう。つまり、ユーザー側として、
・こうだったら嬉しい
・こうだったら便利、判りやすい
・こういうのが理想で、利用しやすい、満足が高い
というのと、保険会社が義務を負っているみたいなものは全く違う類のものです。
ですので、合法的にやっている以上保険会社の勝手ということになります。意見は参考にするかもしれませんがあくまで任意のものです。その上でどう判断するかという。
また、地震保険のような内容には通常なっていませんが、保険金の支払い方法、支払基準は明確になっているのが普通です。当たり前ですが。
あと、保険代理店は通常一般論として、損害の査定業務は引き受けていませんし、保険会社も委託していません。従って、普通は保険会社や委託の鑑定業者がその辺は行いますので、ご指摘の「悪徳代理店」「可決判定(?)」というのは判りかねます。
で、もし、そういうことではなく、事実と違う虚偽の保険金請求の手伝いをユーザーに対して行っているというようなことであれば、それは普通に詐欺ですから、普通に犯罪者なので、ここで論じるまでもありません。
あとは、「それであれば火災だけの火災保険を金融庁に申請しろと何回も思います」という点については、冒頭の通り、各保険会社の判断ですね。企業としての。まあ、ただ、そういう商品の需要があるかどうか……。現状でも商品によっては、補償を限定的にすることはある程度可能ですから、そこは、保険会社云々と言うよりは、ユーザーの契約時の選択の問題でしょう。
繰り返しになりますが、どういう内容で申し込むかは、ユーザーの選択の問題です。当然、選択可能な範囲内とはなりますが。
ただ、実務ベースで言えば、補償範囲を狭くしたいっていう希望は、少なくとも自分の方では、まずありませんけどね。
ですので、ご指摘の点は、全く解らなくは無いですが、ある程度は自分のことは自分でユーザーは管理、把握しないことにはどうしようもないです。
そして、合法的にやっている以上は、あとは最終的には好みの問題になりますので、それを問題と考える場合は、保険会社ではなく、行政当局 → 政治家 → 選挙 → 国民、ということになります。
コメント
コメントを投稿