事故ったが一部対象外

 少し前の話になるが、事故があった。商売なので、そういうのは珍しくはなく、言ったら日常茶飯事だったりもするのだが、少し特異なケースだった。そのケースでは、走行中の単独事故で、相手はいない事故。で、車のある箇所が壊れてしまった。そこまでは普通。問題は、そこからだった、保険で対象になるかの問い合わせが入るが、どこか落ち着かない様子だった。

どうやら、全額保険で修理できるかが不安のようだ。それに対し、契約内容的に、特に負担の出る内容では無いので、基本的には問題ないはず、と回答した。逆に、今回のようなケースで、負担の出るケースというのは、無い。契約上、負担が発生する前提の場合は、別だが、そういう契約にはなっていない。

しかし、修理業者からは、そうした可能性を案内されたようではあったので、事故でなったものは、問題ないと思われる、と説明。逆に、事故とは無関係の場合は、もちろん対象外。事故でなったわけではない場合は。あるいは、事故でなったところを修理する場合には、絶対に必要な部品であれば、対象と思われる。

いずれにしても、対象にならない場合は、合理的なしっかりした理由が示されるはず、と説明した。話が長くなるので、省きながら行くが、結局その後、騒ぎのような展開になる。やはり、一部対象外と保険会社に判断される。ここで誤解のないように、正確に書いておくと、一部対象外、という表現は正しくなく、元々修理業者が案内した、修理プランには、事故とは無関係のものも混ざっていたのだった。

大分、ユーザーサイドにも誤解があったと思われるが、「事故とは関係は有りませんが、交換した方がいいと思われる箇所が見つかりました。こちらも今回一緒に修理されますか?」というのが、実態であり、正しい誤解のない表現。しかし、おそらく、事故とは関係は無い、という点はあまり強調されていなかったのでは無いかと感じた。

ユーザーから、そういう言葉は、一度も出てこなかった。こちらから聞いても???な感じだった。触れたくなかったのかも知れない。しかし、氏は諦めなかった。興奮して連絡を寄越し、保険会社へ交渉を要求。しかし、理由を確認をすることは可能だが、対象外ということは、事故とは無関係だからであり、そういう回答が来ると思われると、伝えると、じゃあ、直接話しがしたいので、電話が欲しいと、連絡を要求。

一応、その時の話では、理由を詳しく聞きたいという話だった。が、その後の展開では、全く論理性は無く、ただただ、全部保険で出して欲しい、という願望を訴えるのみだったようだ。対象外の理由は、やはり、無関係で、毎回交換が必須の種のものでもなかったようだ。で、そのときは逆上気味に、自分から説明して欲しいと言いながら、一方的に電話を切ったらしい。

で、その後の展開でも、同じ主張を繰り返し、ゴネまくる。怒り続ける。挙げ句、人の名前を出し、言ってもいないことを言ったそうだ。それも、保険会社の別々な人それぞれに。そうなってくると、流石にもう無理。元々、分からず屋感が凄くて、次回の契約の引受、どうしようかな、と考えていたが、最終的には、人の名を使って嘘を言う行為は、あり得ないので、そこで、迷いなく、断ることに。

厳しく評価すると、普通に違法です。自分の信用を低下させる行為。あと、ゴネまくるのも、恐喝のおそれが。それと、嘘ついて、金を要求したら詐欺の可能性も。ってことで、断りの文書を書留で送りましたが、戻ってきたので、特定記録で再送しました。保険会社的には、特定記録のみで最低の務めはクリアという見解、判断だそうなので、一度書留で送った時点で、保管期限切れで戻ってきても、最低ラインはクリアしているわけですが、一応、相手のポスト投函の特定記録を今回は送りました。

次回は、特定記録一本でいいかな。経費かかるし。ということで、紐解くと、事故でなった箇所と一緒に、全く無関係の箇所も修理したい、と考えたが、当然、そっちは保険では無理だった。そっちの分の費用は、保険金では出なかったという極々単純な話だったのです。考えてみると、かなりヤバい話では有る。

修理箇所が、隣接、近いと違和感が少し減る気もしないでもないが、実態としては、例えば、今回、右のドアをやった。しかし、一緒に、左のドアも事故と全然関係は無いが、一緒に修理したい。あるいは、Aという車が事故ったが、Bの方も一緒に修理したい、くらいの話。普通に、自腹でお好きにどうぞぉ、というだけの話だよね笑　やっぱり、断るしか無い、縁のない人だった笑