鋼の筋引き買ってみた。
鋼の筋引き買ってみた。購入したのは、最近気に入っている堺孝行は、日本鋼21センチ。鋼については事前の調べで、高価なものと安価なもので大した差は無いと調べはついていたので、安価な日本鋼のものを選んだ。この評価はあくまで自分で調べて自分で感じたものである。
で、届いて開けてみたら、箱に本焼とか書いてあった。たしかに、割込とかでは無いので、全部同じ素材だろうから、本焼と言えばそうなのだろうが、本焼きと言えば、和包丁で高価なものがイメージされるので、やや違和感というか、その表示に意外な感じを感じた。
で、届いた時点で、それなりの刃はついており、決して切れ味は悪くは無かったが、しかし、自分的には、もう少し、という感じだったので、即砥石を出して来て、鋭角に研いだ。砥石は、黒幕#1000と仕上げはキング#6000。お馴染みの片刃風仕上げで。
勿論、早速色々切ってみたが、やはり流石の鋼だ、と思った。切れる切れる。やはりステン系とは、性質が違うようだ。元々、所有している和包丁で実感はあったし、話には良く聞いていたが、洋包丁の鋼は初めてだった。
ステンもそれなりに切れるし、特に研ぎ立ては。しかし、鋼の場合は、良い切れ味を得るのがステン系より容易だと思った。もちろん鋼も青とかだと、刃を付ける手間は増えるのだろうが。
鋼は食い込むが、ステンは滑ると言う人もいる。繰り返しになるが、特徴の違いなのだろう。で、率直に言って、切った感じも、研ぎ感も気持ちが良い。切って、少ししてスパッみたいな。
刺身も切ったが、断面が凄く綺麗だし、角がくっきり立っている。ここまでか。ツヤも出ていた。気持ちがいい。味もいつもより良かったように感じた。刺身は特に鋼が良いかも、と思った。今度同時に比べてみるか。
ちなみに、ステンは、研ぎ立ての切れ味から少しすると少し落ちて、それが長続きする印象。v10ね。モリブデンもそうかな。
ただ、多くの人のコメントをみると、鋼は、サビには弱いが、切れ味の評価は高い。気持ちが良い、気持ち良さ違う、食い込んで行くなど。これは、粉末ハイスやコバルトスペシャルあたりとの比較でもそうらしいので、やはり、鋼とステン系ではそうした特徴の違いが、ハッキリと有るようだ。
つまり、切れ味だけで行けば、凄く安価な、リーズナブルな日本鋼あたりのものと、凄く高価な粉末ハイスあたりのものであっても、ということに。あと、研ぎ易さ、研ぎの気持ち良さもだろう。
そう考えると、サビの弱さの点以外は、日本鋼の包丁は凄くコストパフォーマンスが良い。やはり昔からあるものは、安定感が有るなぁ。切れ味も最高だし。使い終わったら、車のワックスの要領で、サラダ油でもちょくちょくコーティングしておくしか無いな。そのうち、多少錆びづらくなるようだし。
というわけで、大変気に入った。21センチは、筋引きの場合、同サイズの牛刀よりもかなりコンパクトに感じた。少し長めのペティですな。元々そんな感じの認識はあったが、より一層、そう感じた。
あまりの満足度、面白さの高さに、他にも鋼の包丁に手を出したくなってくる。
あと、やはり、どんなに優れた点があっても、研ぎづらいのは、微妙だよな、と。
日本鋼は研ぎ易さも最高‼︎
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