保険料には消費税がかからないので、増税の影響をうけないというのは甘い!
あるブログで、保険料には、消費税がかからないので、消費税が上がっても影響は無いと書いてあるのを見ましたので、ちょっと反論してみたいと思います。
「保険料には、消費税がかからない」は表面上は正しい
まずですね、
「保険料には、消費税がかからない」
ここは正しいですね。
しかし、
「消費税が上がっても影響は無い」
ここはですね、表面上は正しいですが、実際は正しくありません。
理 由
保険会社も事業を運営をするにあたり普通に消費税を支払わなければならない
なぜか?
保険事業にかかる一切の費用が消費税が課税されないのでしたら、影響は出ないでしょう。
しかしですね、実際は、いろいろな経費の中で、消費税を支払っているものがあるのですよ。
例えば、契約に対する手数料ですとか、あとは、普通にみなさんが消費税を支払っているような類のものですとかですね。保険会社もいろいろ仕事に必要なものを買ったり、サービスを利用したりするわけですからね、普通に消費税払っているわけです。
当然みなさんが支払った保険料の一部から!!
内 訳
ですから一応、内訳としては、
みなさんが支払っている保険料 = 純保険料(保険金を支払うためのお金(責任準備金)) + 付加保険料(経費などの運営費用)
となっていますので、増税されても純保険料は変わらなくても、付加保険料の方は、単純に考えて、かかる経費は消費税の増税分増えるものも確実にあるわけですから、必要に応じた程度の値上げを検討する必要はあるでしょう。
じゃないと普通に経営が圧迫されますよ。
ちなみに先日、某大手損害保険会社の社長が、その辺のことについて課税対象にして欲しいと言っていましたが・・・。
保険金の支払いも消費税増税で増える
それと、損害保険会社に関して言えば、純保険料も影響あるでしょうね。
例えば、車の修理代とか、事故で支払う場合、損害保険会社が支払うお金は保険金なので消費税は支払っていなことになりますが、その損害額など保険金の額の認定に当たっては消費税も含まれた合計額で通常認定することになりますので、単純に増税分、支払いが増えるはずです。
そう考えると全体の支払い金額は当然増えるでしょうから、その分損害率悪化ということになるのです。
感覚的にわかるもの
というかちょっと残念過ぎますね。
普通に考えて、純保険料だの付加保険料だのと言わなくても、収入が増えないで、支出にかかる税だけ増えれば、それは、支出が増えるわけですから、当然その分何か考えなくちゃなりません。
100円とかならいいでしょうけれど・・・。
そんなに余裕のある会社ならいいかもしれませんが、特に損害保険会社は、昨今余裕がないですし、仮にそうでも、単純に支出だけを増やし、単純に余裕を減らすようなことをするはずはありません。会社とはそういうところではないのです。
ですから、支出が増えれば、辿り辿って、保険料も増えていくのです。
じゃないと常識的に成り立たないですからね。
最後に
なので、特に生命保険など、長期に契約するものは、そうなる前に初めての人も見直す人も、契約を済ませておいた方がいいですよ!
消費税の増税分と同額ぐらいの法人税の減税が無ければ間違いなく近い将来値上げになります。
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