【追記あり】「損保ジャパン日本興亜で事務ミスによる保険料の過大徴収が判明 と発表」こういうのは、仕組みでキチントするしかないだろう。
保険についてのブログを書いているのならやはりこの話題を取り上げないわけには行かないだろう。
自分のところでも取引のある大手損害保険会社である(現)損保ジャパン日本興亜で、過去に自動車保険の保険料を過大に徴収していたことが判ったと同社が発表した、と朝日新聞が報じている。
発覚した問題の詳細
記事によると、この件は、
システム上の不備で2001年10月から今年9月までの間、最大約6500人の契約者から自動車保険料を多く取りすぎていたと発表した。過大に受け取っていた保険料は最大で計4億円に上るという。
それと、
同社の他、前身である安田火災海上、日産火災海上、大成火災海上、第一ライフ損保の車両保険付き自動車保険に加入していて、車の盗難や火災、落書きなどで保険金の支払いを受けた契約者が該当する可能性がある。
というわけで、結構前からのことなので、同社が合併前のときからの可能性があるということである。
解説
で、少し解説すると、自動車保険は通常等級制度になっている。それで、普通は保険を使うと、次の更新の時に等級が所定の数だけ下がると。そうすると、割引率が少なくなるので通常保険料が高くなるという仕組みになっているのだが、これのいわゆる所定の数というのが、何種類かある。
前だと、
・3等級ダウン
・据え置き
・ノーカウント
今だと、
・3等級ダウン
・1等級ダウン
・ノーカウント
というように、事故の種類によって取扱が異なる。あと、これは、事故によっての区分なので、長期契約の場合だと、更新の時に、これがそのまま反映されるわけではない。
それで、今回判明したのは、記事では各社1等級ダウンと一律に報じているが、13年前からということであれば、「1等級ダウンまたは据え置き」を3等級ダウンと取扱ってしまったという話。なので、本来の割引率よりも少ない割引率で更新になっていると本来の正規の保険料との差額が生じるというわけである。
理由は、保険会社の保険金支払の担当者の事務ミス(入力ミス)ということのようである。それで、今年の9月にようやく気付いたと。。。
で、保険代理店の担当者が更新の時に気づくケースもあるだろうけど、100%というのは厳しそう・・・。結構マニアックなことなので、客側が気付くということも難しそうだし。なので、こういうのは、仕組みでキチントするしかないだろう。
追記(12/24):該当者への対応スケジュール
損保ジャパン日本興亜から入った連絡によると、該当契約の特定は既に出来ているということだった。ただ、中身については現在調査中なので、該当する人へは、来年1月の中旬以降に連絡をさせていただく、となっていた。
コメント
コメントを投稿