【自転車保険条例】そもそも、自転車のリスクや保険料について、あまり知られ ていないであろうことがポイント
高額判決がチョイチョイ出ているため、昨今話題になっている兵庫県での自転車保険義務付け条例。罰則は設けない方向だということなので、あまり効果が期待できないと以前否定的な意見(エントリー)を書いた。が、弁護士ドットコムに必ずしもそうではないという割と反対の意見が出ていたので、取り上げてみよう。
重長弁護士のコメントによると、
「罰則のない法律や条例は、今回の条例案に限ったものではありません。
そのような法律や条例でもきちんと守らなければ、行政上の許可が下りなかったり、条例違反が原因となって損害が発生した場合に『民事上の責任の根拠』となって、賠償を命じられることがあります。かならずしも罰則がないからといって、機能しないわけではありません。
そもそも罰則を設けることは、ある意味で、市民の行動の自由を制限し、人権侵害にもつながるおそれがあります。罰則がなくても、政策目的が実現できるならば、わざわざ設けるべきではないでしょう」
ということ。
最後に
まあ、そもそも論として、自転車に乗ることでのリスクの大きさやそれをカバーするための保険料がいかほどなのか、というようなことが、そこまで広く知られていないであろうことが、一つのポイント。なので、まずは条例もいいけど、猛烈にその辺の認識を広めるべくPRというか発信しまくることが重要だろう。
その話題作りのための条例という意味もあるのかもしれないが、時間などもろもろかかることを考えれば、その前に発信しまくって、効果を見てからでもいいような気もする。加えて、最終的には、どの程度の加入率を目指すのかで大分やり方が変わる。
つまり、飲酒運転などが非常に解り易い例である。自分が運転免許を取ったばかりの頃は、今程、飲酒運転の罰則も厳しくなかった。それが、現在では、あれよあれよと物凄く厳しい、大変なものになっている。その背景には、当然悪質な事件なども関係しているわけである。なので、極論すれば、ある程度高い加入率を目指すのであれば、同様に罰則を設定し、徐々に引き上げるなどは必要になってくるだろう。
というか、やっぱりなんか中途半端感があるんだよね。
【参考】以下のエントリーも参考になるでしょう。
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