保険代理店の契約時の説明義務はどこまでか?
たまに、都合が悪くなると「聞いていない」とか平気で言いたがる人がいるので、我々の説明義務について書いておきます。
保険の契約の手続きをするときに我々には、主に保険業法という法律で、いろいろとルールが設定されています。それによると、契約を締結するにあたって、重要な事項を原則として説明しなければならないことになっています。
で、その重要事項の定義なんですけど、「特に法律では定義されていません」。が、一番有力な説としては、
“顧客が保険の契約をするにあたり、合理的判断をするために影響を及ぼす事項”
というのが有力です。
要は、買い物をするにあたって、買うか買わないか、買うのならどういった内容で買うのかを選択をするために必要な情報ですね。
ですから、実際は大した義務は負っていないのですよ。
なので、
・料金はいくらなのか
・どういった時に対象となるのか
・保険金はどういう払われ方で、最高でいくら出るのか
・補償期間
と言った辺りがメインになります。
というか、普通はそんなもんだけ判ればユーザーの目線で考えても充分でしょう。そんなマニアックな話を延々と聞いても時間が勿体無いだけ。あとは、自己責任で、想定外の展開になっても諦めると。そうなったら、その経験を次回に活かす以外にないです。
ただね、そんな変な内容は設定されていませんよ普通。保険は認可が必要ですから、おそらく、そんな変なある種の詐欺的な、騙し的な非難を受けざるを得ないような内容なら、認可されないので。
加えて、仮にそうであっても各種の法整備が整っていますから、その辺のルールでどうにかなります。
あと、保険会社って商売でやっているんですよ。しかも、テキ屋のように、その場限りではありません。そしたら、信用が落ちるようなことは、普通は避けますから。なので、あそこはヤバイ……、みたいなこと基本的にするわけないんです。
というわけで、契約は基本的に自己責任なので、後悔しないために必要なことは積極的に質問をするようにしましょう。
それと、説明をする側としても、ある程度良心的にやろうという気はあるわけですが、相手の脳みその中は見えません。なので、ある程度主な所を説明したら、あとは質問をしてもらう以外無いのです。一通り説明をして質問はありますか?と聞いて、何もなければ完了と考えるしかありません。
というか、約款や取扱規定を全て説明し、全て理解をするということは、ボリューム的に実際不可能なので、現実的には、契約にあたり特にポイントとなるような点以外の部分で、想定外の展開になったとしても、それは仕方がないと考えるしかないでしょう。
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