中国古典「一日一話」―――世界が学んだ人生の参考書:レビュー
今朝読んだ本の中で特に印象に残ったところがあったので紹介する。 ↑の本の一部分で以下のものがあった。 一般に、三年やればその分野の事情がつかめ、十年やれば一人前になるという。やる以上は、十年のがまんは覚悟したほうがいいようである。 出典は、№2593の第六章の7で、十年の辛抱、というところ。 これは、結構腑に落ちた。 自分のこれまでの経験上でもそう思える点は多々。まあ、一万時間説とかで考えれば、5年程度というのも一区切りにはなるかと思うが。 ただ、あくまで自分の主観的なものや、前提として自分の考える一人前やまとも、についての感覚ではある。 従って、昨今では様々な意見が聞こえてくることがあるが、その検討する前提によっては、違う意見も当然あるだろう。 ただしかし、ある程度の大半の人から納得感を得るレベル。ある程度の競争環境で、それなりに成熟している状況下では、やはり、5年10年程度の期間はそこに時間を使っていかないと、到達しえないと思う。 なので、やっぱり3年でだいたい基本的なレベル、5年である程度形に。10年で総仕上げ的な全体をキチンと見れるレベル、という感じだと思う。 自分の実感はそう。ちなみに、今の仕事も、11年目に入った。以前の大工も丁度10年くらい。やっぱり、10年経つと3年5年のときとは違い余裕というか見えてくるものが違うように感じた。 しかも、そんな短期間に身につくものなんてたかが知れている。全く希少性がない。故に、別段価値はない。掃いて捨てるほどいる、あるいは、いずれそうなる、という話。 以前に、某第一生命の職員で、Wという人がいた。その人は、齢の頃としては50くらいだったと思う。自分のところの事務所に来て得意気に話していた。 「うちでは、3ヶ月で仕事を覚えろと言われていますから。だから、そのぐらいで覚えられる人しかとっていないんですよ。そして、やる仕事もちょこちょこ変わったりするんです。でも、直ぐ覚えちゃいますから大丈夫です笑」 というようなことを。 バカですか?笑 要するにそんな程度の仕事しかしていないのだよ。しかも、誰でも代わりが務まるように単純化されているということだろう。そうとしか考えられない。 そして、案の定そのWとはトラブったことがある。完全に学生気分、学生乗りで仕事をしてやがった。言葉が非常に軽く、こちらで確認を...